セルフケアについて

食べ過ぎが病気の原因になりうる理由

現代人の多くは、食べ過ぎる傾向があります。

ストレス解消を目的とした暴飲暴食に代表されるように、何かを食べるという行為は、心にさまざまな「刺激」を与えてくれます。

その刺激を感じている時は、一時的に嫌なことも忘れられますから、心をリセットさせるという意味でも、食事には大きな価値があるでしょう。

しかし、それが年がら年中になってしまうとなると、刺激はどんどん薄れていきます。

そうなると、人間はおうおうにして、更なる刺激を求めるものですから、自然と量が増え、食べ過ぎになる傾向があります。

食べ過ぎると全身の血液循環が滞る

食べ過ぎると、血中のコレステロール値が上昇します。

コレステロールが高い血液は、ねばっこくなりますから、血液循環が悪くなってしまいます。

無理矢理、血液を流そうとすると、血圧を上げるしかなくなり、高血圧や生活習慣病の原因ともなります。

現代人の身体は、自覚があるかどうかに関係なく冷えていることが多いですが、冷えているということはつまり、血管が収縮しているということです。

ただでさえ収縮気味の血管に、コレステロールのせいでねばついた血液が流れるのですから、全身の血液循環が滞ってしまうのは当然でしょう。

私たちの身体は、構造上、食べ過ぎに適応しきれない

それでは、食べ過ぎが身体に悪いという根拠について、違った角度から見ていきましょう。

まず、私たちの身体について考えてみます。

現在の私たちの身体構造とほぼ変わらない「ホモ・サピエンス」が誕生したのは、およそ20~30万年前と言われています。

意外に思われる方もいるかもしれませんが、何十万年もの間、私たちの身体は「ほとんど変わっていない」のですね。

時代や文化は、これだけ目まぐるしく変化してきているのに、身体の構造はほぼ変わらない・・。

不思議な話ですが、病気が増え続けている理由の一つは、このあたりにあるとも考えられるのではないでしょうか。

さて、食文化も急激に変化してきたものの一つで、食べる物も、基本的な食事の回数も、その時代時代によって変化してきました。
では、今まで人間はどのような食生活をしていたのでしょうか。

大昔、人間が狩猟をしていた時代には、一日、何も食べられない事など当たり前で、獲物を手に入れられなければ、数日間食事ができない事もしばしばありました。

人間は原理的に、「不快な状態から逃れ、快感を得たい」という欲望を持っています。

そのため、生きる為に最重要である食文化が、急激に発展してきた事は至極当然で、不安定な狩猟文化から、定期的に食料を確保できる農耕文化に変化し、どんどん豊かな食文化が生まれました。

しかし、食文化が発展してきたといっても、現代のように朝昼晩と食べる文化が現われたのは、江戸時代の元禄の頃からと言われています。
まだ、300年ほどしか経っていないんですね。

しかも、現代のように満腹になるまで食べられたのは一部の裕福な人たちだけでした。
私たちの祖父や祖母の世代でさえ、子どもの頃はいつもお腹を空かせていたという話を聞きますから、現代のように誰もが不自由なく食べれるようになったのは、戦後の食糧難が落ち着いてからのことでしょう。

逆に言えば、人間が現在の身体の構造になってから20~30万年という膨大な時間のほとんどを「飢餓状態」で過ごしてきたということになります。

そしてなんと。

今でも私たちの身体は、食料が殆ど無い時代を生き抜いてきた、ご先祖様たちとほとんど変わらない素晴らしい性能を維持しています。

しかし、この素晴らしい性能を持った身体には大きな弱点があります。

それは、「食べ過ぎに慣れていない」という点です。

皮肉なもので、生存していく為に必要不可欠だった「飢餓状態に強い身体設計」が、現代では、「病気の原因」となってしまうという訳なのです。

という事で、現在の当たり前の食生活は、身体の構造の面から言えば、明らかに多すぎると言えるでしょう。

「断食」や「小食」がちょっとしたブームになっていたこともありますが、身体的なケアとしてはとても有効です。
たまにはチャレンジしてみてもいいかもしれません。

とはいえ、あまり神経質になる必要はありません

こういった記事を読むと、必ず「極端に神経質になる」方がいるのですが、たまに食べ過ぎるくらいのことは普通のことです。
特に気にする必要はありません。

むしろ、食べ過ぎをあまりに気にし過ぎる方が不健康な態度でしょう。

問題なのは、なんのケアもせずに「いつも食べ過ぎている方」あるいは、その頻度が多い方です。

食べることは、基本的に楽しいことですから、間違っても、極端な受け取り方はしないようにしてください。
美味しいものを食べる時は、楽しく食べましょう。

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