考え方を変えて固定観念を壊す

母性本能という幻想。母性という言葉に振り回されている女性は少なくないと思う

本や映画、ドラマやアニメなど、さまざまな物語の中で、やさしく微笑みながら、全てを包み込んでくれるような母親の存在が描かれることがよくあります。

小さいころからそういった物語に触れ、まるで聖母のように優しいお母さん像を何度も刷り込まれてきたせいかもしれませんが。

女性であれば子どもをかわいいと思うのは当り前。

子どもに優しくするのは当り前。

子どもを生みたいと思うのが当り前だとか、そんな固定観念を持っている人が意外と少なくないようです。

特に男性の中に、こういう幻想を鵜呑みにしている人が多いような気がしますが、個人的には、こんなものはくだらない幻想だと思っています。

母性本能という幻想とマザコン

ほとんどの男性は、程度の差はあれマザーコンプレックスだと言われています。

実際、私を含め多くの男性は、(無意識に)女性に母親としての役割を押し付けているところがあると思いますし、そういう男性のマザコン精神が、聖母のように優しいお母さん像を女性に求めてしまっている気がします。

もしかすると、男性が母性という都合のいい幻想を女性に求め、そういう男性の性(さが)に女性が仕方なく付き合っていく仮定で、母性本能という共同幻想が、どんどん社会に定着していったのかもしれません。

今でこそ、さまざまな分野で女性が社会進出していますが、歴史的に見れば、今の社会基盤を作ったのはやはり男性ですからね。

要するに、母性神話とは、男のマザコン精神が作りだした妄想の産物ではないかと・・そんな気がしています。

母性という幻想に馴染めない女性を否定するのはおかしな話だと思う

さて、この母性本能という幻想ですが、この幻想のせいで、生きづらさを感じている女性も少なくないのではないでしょうか。

例えば、子どもに興味がない人や、そもそも結婚という形式に興味がなく、一人で生きていくことを選択した自立している女性などは、母性本能なんて幻想は鬱陶しいだけでしょうし・・

無理矢理、母性的な女性のフリをして生きている人なんかも、だいぶ苦しいんじゃないかと思います。

日本の社会は、「みんな同じ価値観を持つべき」という同調圧力が強いので、本音を語ることはなかなか難しいのかもしれませんが・・

本来は、子どもを作ることに興味がない女性がいたってなんの問題もないと思うんですけどね。

女性の幸せは、結婚して子どもを産むことにあるなんて価値観も、明らかに時代遅れですしね・・

男だって、「男らしさという幻想」を押し付けられることを否定し始めている

男だって、どんどん女性的になってきていて、お化粧をする人とか、レディースを着る人とか増えてるじゃないですか。

ジェンダーレス男子なんて言葉もあるようですが、テレビを観ていても、かわいらしい男性が人気らしいですしね。

男らしい男が評価されるような価値観が古くなってきたのかもしれませんし、単純に中性的な男性がモテる時代になってきているのかもしれません。

しかし、個人的に感じるのは、「男は男らしく生きるべき」という幻想を押し付けられることに疲れ、そういう価値観を否定し始めた男性が増えてきたのかもしれないと感じています。
(男も結構大変なんです・・笑)

もし、この考えが見当はずれではないとしたら、女性だって同じように、押し付けられた母性本能という幻想を否定し、開き直ってしまえばいいと思うんです。

これだけ価値観が多様化している時代ですからね、別に、母性的な女性ならみんなモテるなんて単純な話でもないでしょうし、男女ともに、好きなように生きていけばいいんじゃないでしょうか。

女性に過剰なほど母性を求める男にろくなやつはいない

母性を演出しないと男性から相手にされないのではないか・・
と不安を感じる女性もいるかもしれません。

たしかに、多くの男性は母性的で優しくしてくれる女性が大好きです。

しかし残念ながら、女性に母親の代理をさせ、過剰に甘えてくるような男性は、大抵の場合、精神的に未熟で子どっぽいマザコン男です。

いくらルックスや稼ぎが良かったとしても、大人になりきれていない未熟な男性と一緒になることは無謀だと思いますので、無理に母性を演出しないほうが、むしろまともな男性と出会えるはずですよ。

最後に

これは完全に偏見なんですが、自分から子ども好きをアピールする人って、なんだか胡散臭く感じてしまうんですよね・・

だって、本気で子どもと向き合ったことがある人ならわかると思いますけど、そんなに甘いものじゃないじゃないですか。

そんなに簡単に、子どもが好きだなんて言いきれるものなのかな~と、疑ってしまう自分がいるんですよね・・

ちなみにうちの嫁さんは、保育士の免許を持っていて、ベビーシッターの仕事をしていた人なんですが、私が「よっぽど子ども好きなんだね」と聞いた時「かわいくない子どももいるよ」と答えたことがありました。

それを聞いて、「正直な人だな」と思ったのを覚えています。

仮に母性的ではなかったとしても、ちゃんとまっすぐに生きている女性はそれだけで魅力的です。

母性なんて曖昧な幻想に振り回されることはそろそろやめて、それよりも大切なことに目を向けてみてもいいんじゃないでしょうか。

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